全ての子供達に試合経験をさせて欲しい

たまに男の子のサッカークリニックをやっているんで女の子との違いを実感する事ができます。

正直なところ技術的な要素はあまり変わりません。

キックの質など、うちの子の方が綺麗なキックが出来ます。

ボールを置く場所を毎回、言い続けていますから少しづつ習慣化されてますし、ステップワークなんかもスムーズに足を運べます。

じゃあ何が違うかと言えば、男の子は「せっかち」って言うか、先に先に急ぐ選手が多いように思います。

「このグリッドの中でドリブルをしよう」と言うと、その中で我先にゴリゴリとスピードを上げてドリブルをしてしまうんです。

そんなドリブルですから、狭いスペースで他の選手にぶつかりそうになったり、ボールがぶつかったりグチャグチャになる事が多いです。

女の子だとスピードを上げずにドリブルします。

決定的に何が違うかと言うと顔が上がっているか、いないかです。

サッカーにおいて大切なのは顔が上がる事です。

この部分だけを取り上げて考えると女の子の方がサッカーなのです。

ボールポゼッションのトレーニングにしても『見る』という行為は女の子の方が出来ているんです。

こういう特徴を活かせていけば女子サッカーも変わるのかなって考えてしまいますね。

ただ、「見る」だけではなのも出来ません。

その次のアクションが大事なのです。

これは男の子の方が優れているように思います。

よく言われる男女の差、能動的とか受動的とかでは無いと思います。

試合などの経験値が女の子は男の子よりも少ないのでしょうか。

ゲーム感覚を養うには経験しかないのです。

女の子だけのチームが少なく試合数を確保できないとか、男子と同じチームで出場機会が少ないなどの話はよく聞きます。

サッカー協会や各チームの指導者がオープマインドにならない限り、この問題は解決しません。

男女問わず、全ての子ども達には多くの試合を経験させて貰いたいですね。